猫の食性に合ったキャットフードを選ぶ
キャットフードは国内から海外のものまで合わせるとたくさんの種類が販売されていますが、
あなたはどのような理由でそのキャットフードを選びましたか?
・「愛猫の健康のために」と書かれていて良さそうだから
・愛猫の食いつきが良いから
・CMで放映されていて有名だから
などいろいろな理由があるかと思います。
今回は、皆さまが愛猫ちゃんにあげているキャットフードを見直すきっかけになればと思い、
現役キャットシッター(猫専門ペットシッター)である私がキャットフードの選び方について解説いたします。
食性とは?
食性とは、それぞれの動物が食べる物の性質です。
肉食性、草食性、雑食性に分けられ、人間や犬は雑食性で、シカやウサギは草食性です。
それぞれの食性によって歯のつくりや胃腸の構造、体内で作り出せる栄養素、作り出せない栄養素など様々な違いがあります。
猫は完全なる肉食獣である
一方、猫の食性は「肉食性」です。
肉食動物は肉や魚だけを食べていれば必要な栄養素を補えるということになり、他の食性の動物よりも多量の動物性タンパク質を必要とします。
突然ですが、テレビで一度は見たことのあるサバンナの映像を思い出してください。
ライオンやチーターなど野生のネコ科動物が狩りをして動物の肉を食べている映像が思い浮かびませんか?
実は、あなたの隣りにいる可愛い猫ちゃんも、彼らと同じ肉食獣なんです。
本来の猫の食性とは全く真逆のものでした。※ねこまんま…人間の残飯で白米や玄米などの穀物に鰹節や味噌汁をかけたもの
食性に合った食事をしている猫ちゃんはとても健康的
これは極端な例なのですが、キャットシッターをご利用いただいているお客様の猫ちゃんで
100%お肉だけを食べている猫ちゃんがいます。
<食事内容>
主食:鶏ささみ肉や鹿肉などの生肉
副食や間食:鶏ささみ肉や牛肉などのフリーズドライフード
この猫ちゃんが食べているフリーズドライフードは私もオススメしています!
この子は一般的なキャットフードを食べている猫ちゃんとは明らかに違いました。
①体格が良い
がっしりと締まった肉体、抱っこすると7~8kgはあろうかという重さ。
大型種に引けを取らない大きさですが、この猫ちゃんは短毛のミックス(しかも女の子)です。
決して太っているのではなく筋肉の重厚感を感じます。
見た目にもとても健康的な体つきだと感じました。
②被毛が美しい
撫でるとしっとりとしてなめらかな被毛!
毛艶も素晴らしく、お部屋の照明でツヤツヤと光っています。
コームを通しても季節問わず抜け毛が少ないです。
③無駄のないウンチをする
これには本当に驚かされました。
こんなに体格の良い猫ちゃんのウンチが、私(女性)の小指の太さ&長さにも満たないなんて…
太さ1cm×長さ5cmくらいでしょうか、
ほっそりとしてちょろっ…としたウンチ!(食事中の方すみません)
トイレという広大な砂漠の中から探し出すのが大変なくらい小さいんです。
回数も1~2日に1回と少なく、とにかく無駄がありません。
しかも全くといっていいほどニオイがしません。
猫は1日に約1回、立派なウンチをするというのが当たり前だと思っていましたが、
私の中の常識が覆されました…。
肉や魚を与え続けるのは難しい
猫に新鮮なお肉(またはお魚)を食べさせることはいいことづくめ!!なわけですが、
手間も時間もお金にも余裕があって、栄養管理にも詳しいなら別ですが
誰もがそういうわけではありません。
たまにならできるかもしれませんが、正直毎日は無理ですよね。笑
現代には保存も効くし手間も少ない、栄養バランスも考えられているキャットフードという
便利なものがたくさん売っているじゃないか!
ということで大多数の方がキャットフードをあげていると思います。
キャットフードなら便利だけど…
キャットフードは手軽にあげられるので大変便利なのですが
店頭でも本当にたくさんの種類が売られていて、どれを選べば良いのやら…。
そう困った経験がおありの方も多いと思います。
「猫は肉食」
このシンプルでありながら最も大切なことを踏まえて、
どのようにしてキャットフードを選ぶべきなのか?を一緒に考えていきましょう。